孤独

2003年4月9日
 何も知らず、立ち尽くしたままで
 ただ呆然と、時間が駆け巡るのを見ている。

 その無垢な瞳に映るのは
 世界の矛盾や、欲や、願うだけの愚かな夢や
 顔を歪ませるものばかりだけど。

 それでも眼を逸らす事無く、全てを眺める。
 
 そして一人、また一人と消え
 誰も居なくなるのを静かに見届ける。

 少年は、いつも独りだった。
 そして、これからも。

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