一点の曇りもない
青空を望んだのは
もう遠い昔
目を閉じて、闇に落ちる
探すのはいつも
いつかの面影
悲しみを孕んだ風に
潜ませた叫びが
愛してると伝わればいい。
ある晴れた朝
光に透けた僕の痛みも
君のことも
もうどうでもいいと思った。
空がとても青かったので。
力なく項垂れる向日葵が
いつかの僕と重なって
途方に暮れた。
欲しいものは
手を伸ばしても届かない
遠いお空の上
私は堕ちてゆくのに。
青過ぎる空の下
僕は救いたかった。
君を救えなかった。
ただそれだけ。
僕は中途半端に現実的なので
完全な夢を見れずに
いつも危うい綱渡りを
空を見ながらしています。
夜が明けても
僕は何も変わらなくて
窓から見える空だけが
僕の自由でした。
昨日ほど空に焦がれた日はないし
今日ほど凪いだ日はないし
あなたを想わない日なんてない。
あなたが溶けた空の青が
目に焼き付いて
もう空の青ささえわからない。
背を向けて歩く君は
手に入らない空に似て
いつまでも僕は
空を映す海のまま。
死にそうだと心臓が叫ぶ。
空は哂い、世界が色を失った。
消えたいと心が嘆く。
涙が伝い、空は啼いた。
晴れ渡る空
雲に霞んだ空
朱く滲む空
星が散りばめられた空
あなたに似た空に
私は何時でも恋してる。
初めて見たあの日と同じ
目に痛いほどの青い空の下
今だってほら、手を伸ばせば
あの雲さえ掴めそうなのに
あなたこんなにも遠い。
蒼い空に溶けて消える
真っ白な残骸に手を伸ばして。
最後まで側にいたかったのだと
空に限りなく近い場所で思う。
夢中で、手を伸ばした。
何故か無性に欲しくなって
何度も何度も手を伸ばした。
そうすれば、届くような確信があったから。
空は、あんなにも遠いのに。
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