星月夜

2006年7月25日
 涙が止まらない
 星の綺麗な夜に
 繋いだ手の温かさを
 今でもそっと想い出すよ。
 ひとりでうまく泣けなくなったのは
 冷えてしまった指先のせい。

ゆるやかに

2006年7月17日
 誰にも合わせない
 誰も追いつけない
 自分だけの歩幅で歩く
 あなたの速さが好きでした。

悪癖

2006年7月12日
 名前を呼ばない声に
 苛立つ足音
 手を伸ばさないのは
 その爪が
 嫉妬で歪んでいるから
 僕と同じだね。

ままごと

2006年7月2日
 祈ることを止めた指で
 優しく髪を撫でる。
 それだけで恋に落ちることを
 君は知らないね。

水面下

2006年5月28日
 緩やかに死んでゆく
 想い出と心臓
 褪せてゆく景色を
 美しいと思う
 この瞳はもう壊れてる。
 鮮やかなのは
 網膜に残る夢の残像
 穏やかに笑う君に
 どうか永遠を刻みたい。

緩解

2006年5月20日
 当たり前の日常の
 違和感に潜む絶望に
 潰される心臓を押さえながら
 膝を抱えて暗闇に君を描く。
 そうして悲しみを忘れていくよ。

羊膜

2006年4月9日
 音にならない言葉をかたどった唇で僕を殺したとき
 最後に見た君は泣いてはいなかっただろうか。
 倒れる僕を包んだ柔らかい腕の感触を覚えているよ。
 あれは紛れもなく
 君の愛だったね。

終わりのない

2006年4月1日
 君が恋に泣いた数だけ
 僕は愛したよ。
 俯いていたから気付かなかっただろうけど。

不器用

2006年3月21日
 歪んだ愛で
 純粋に愛します。

枯死

2006年3月10日
 あなたの口から零れる愛を
 掬って私は満たされるけど
 それは本物ではないから
 悲しみが瞳から溢れて
 指先から灰になってゆくのです。

やさしいうた

2006年2月27日
 跡形もなく無くなってしまう
 綺麗な傷を付けるぐらいなら
 どうかその遠い場所で
 やさしいうたを歌って
 醜い私を暴いて欲しい。
 憎むぐらい、あなたを愛すわ。

死に逝く

2006年2月19日
 分かっているんだろう。
 この目はもう君を愛さない。
 午後の光に焼かれながら
 いつかの絶望に身を竦ませる。
 悲しみを刻むだけの心臓が可哀想だろう。
 どうか早くその手で止めてほしい。

片恋

2006年2月17日
 音になる前に
 隠さなければ
 君が気付いて
 かなしむ前に
 その姿に僕が
 絶望する前に。

邪恋

2006年2月13日
 錆び付いた言葉に
 咽喉が軋む。
 純粋さが持つ猛毒に
 心は犯されてゆく。
 そうして少しずつ
 邪な愛は僕を殺すよ。

狂華

2006年2月11日
 君の好きな僕はいないよ。
 もっと苛烈に
 愛してる僕がいる。

死する灰

2006年1月29日
 冷え切ったこの指に
 君は温か過ぎるね。
 感じた痛みに
 心臓が呻き
 そうして言葉は死んでゆく。

夢の跡

2006年1月24日
 涙と共に
 目覚めたときは
 多分
 君の夢を見た後だ。

恋のはじまり

2005年12月27日
 視線の先にはいつも君が。

冬路

2005年12月19日
 冷たさが痛みに変わるころ
 何も言わずに
 温かさで痺れるまで
 抱き締めて。

2005年12月12日
 何度呼んでも馴染まない
 君の名前を
 口の中で転がしてみる。
 淡い恋の味がした。

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