夜に浮かぶ月の
青白い光が私を照らす。
思わず手を伸ばしたくなる清らかさで。
青空の下を
白い光を浴びながら歩く。
全てを影に潜ませて。
埋まらない空白のために
死んだ言葉に埋もれて
君の声が聴こえない。
困った顔をしながら
それでも微笑んで助けてくれた。
いつでも抱き締めたいのは君だった。
雨に打たれながら
君も泣いているのかと
ただ逢いたくなった。
とてつもない痛みが欲しい。
殺してと言えないのが僕の弱さ。
君の事を思うと
泣いてしまいそうなんだ。
泣けない自分が
悲しいんだ。
どんな運命も
笑って受け入れてきたのに
君の事を想うだけで
泣いてしまいそうになるよ。
日常に潜む絶望に気付くのは唐突で
呑み込まれるのは一瞬。
諦めて、流されて
でも僕はまだ何も知らないんだと思い出し
掬い上げるのはいつものこと。
カーテンから漏れる白い光が
僕を灰になるまで焼き尽くしてくれたらいい。
今日はこのまま
悲しいまま眠ろう。
夢は君より優しいよ。
気付いたら愛してた。
気付いたら終わっていた。
そんな恋だった。
自由になろうとして
初めて知ったよ。
愛されていることを。
手に入った途端
要らなくなるのなら
君はどうか遠いままでいて下さい。
どんな理由でも
忘れないでいてくれることを
嬉しいと思った僕は最低で。
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