無様

2003年5月9日
 私は、とても無様なのです。
 本当は、泣き叫んで、縋り付いてでも離したくないのに
 どこかで諦めている私がいて 
 結局、何も出来なかったのです。
 その場に立ち尽くして、呆然と去ってゆく後姿を見送りながら
 また一人自己嫌悪に陥るしかないのです。

 なんと無様なことでしょう?

冷たい人

2003年5月8日
 あなたの言うとおり
 私はとても冷たくなったの。
 あなたには敵わないけど。

深淵

2003年5月6日
 目を閉じて、想いを反芻してみる。
 それは、どんどん塗り替えられて、膨らんで
 だんだん鮮明さを取り戻してゆくけど
 決して前と同じになんかならない。
 私とあなたの間には
 もう埋めることの出来ない溝が深く隔てられているのだから。

嵐 

2003年5月5日
 風のように自由で
 残酷なまでに無邪気な笑顔で
 心を抉るような鋭い言葉を並べる。
 そんな彼に、切り傷を負わせたのは私だと
 もう少し、自惚れていたかった。

独白

2003年5月4日 独白
 何度も何度も信じたけど
 その度に笑って裏切るから
 それでも良いと思ったのです。
 愚かでいいと思ったのです。

 気付きたくなかったのです。

熱 

2003年5月2日
 あと少しで楽になれそうなのに
 君はそれを許さず
 鉛のように重い体を引きずり抱きしめる。
 頬に落ちた涙は、とても熱く
 最後まで僕を苛み続けた。

銃弾

2003年5月1日
 恐れてはいない。
 ただ、ゆっくりとひび割れるように苦しめるのではなく
 痛みを感じる間も無いくらい
 一瞬で終わらせて欲しい。

白い手

2003年4月29日
 差し出されたその手が
 あまりにも白く、細かったから
 触ったら穢れるような気がして
 手を伸ばすことを躊躇った。

現状維持

2003年4月28日
 このまま、欠けたままでいようか。
 完璧になって世界に絶望するよりも
 愚者のまま、希望を追い求めて死にたいんだ。

憧憬

2003年4月27日
 弱いのは嫌だと言うけど
 僕は、自分を理解出来る君が
 すごいと思ったんだ。

逃走

2003年4月25日
 恐れたのは、貫かれた言葉だったのか
 君の指差した先なのか
 今となっては定かではないけど
 状況は、何一つ変わってないんだ。
 僕は、相変わらず逃げ続けていて
 光は絶望でしかない。

使捨

2003年4月24日
 人は皆、道具だ。 
 利用し、利用され、そして捨てられる。

哀歓

2003年4月20日
 秘めた想いを隠しながら
 一生告げることはないと確信しながら
 それでもあなた会える事が
 嬉しくて、哀しくて
 満足している自分が、たまらなく可笑しかった。

慕情

2003年4月17日
 気付いてくれなくても良い。報われなくても良い。
 身を焦がすように恋したのは、私なのだから。
 だからせめて、今まで通りの笑顔を見せて下さい。
 まだ、溺れていたいのです。
 私は、こんなにも弱いの。
 ほら、たった一言で壊せる。

劇的

2003年4月15日
 胸を過ぎった、微かな焦燥。

 その変化は、とても些細で、思わず見過ごしてしまいそうな
 一瞬で消えた、名も無い感情。

 苦しくて、でも微かな甘さを伴い
 まだ形も取れないような、そんな未発達の激情。

 君が居るだけで、僕の世界は変わる。

独白

2003年4月12日 独白
 掛け値無しで理解し合える。
 そして、利用するために平気で嘘をつく。
 そんな世界を、僕等は生きている。

孤独

2003年4月9日
 何も知らず、立ち尽くしたままで
 ただ呆然と、時間が駆け巡るのを見ている。

 その無垢な瞳に映るのは
 世界の矛盾や、欲や、願うだけの愚かな夢や
 顔を歪ませるものばかりだけど。

 それでも眼を逸らす事無く、全てを眺める。
 
 そして一人、また一人と消え
 誰も居なくなるのを静かに見届ける。

 少年は、いつも独りだった。
 そして、これからも。

独白

2003年4月8日 独白
 しとしとと、絶え間なく降り注ぐ雨に
 身も心も洗い流されて
 全てを忘れてしまったとしても

 もう一度、あなたに出逢えるのなら。

独白

2003年4月7日 独白
 諦めなければ、切り捨てなければ
 僕の方が壊れていた。

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