手 

2003年11月11日
 何度洗っても
 綺麗になることは無いこの手を
 優しく包んでくれたその手で
 切り落としてくれたらよかったのに。

渇 

2003年11月9日
 喉が渇く。
 水が欲しいと声が囁くけれど
 何時までも満たされないのは
 きっと君が足りないから。

遠い距離

2003年11月7日
 初めて見たあの日と同じ 
 目に痛いほどの青い空の下
 今だってほら、手を伸ばせば
 あの雲さえ掴めそうなのに
 あなたこんなにも遠い。

独白

2003年11月5日 独白
 想いが腐蝕して
 塵に還ってくれれば
 それでいいのだけれど。

夜 

2003年11月2日
 蛍光灯の消えた部屋に訪れた闇の中で
 目は役に立たない事に気付きながらも
 開くことはない扉から逸らす事は出来ない。
 一人は、寒い。

不純

2003年10月30日
 射抜くような怒りさえ
 僕が与えたものならば
 こんなに愛しいなんて。

独白

2003年10月26日 独白
 欲しいものを言えないのは
 何時までも輝いていて欲しいから。

独白

2003年10月24日 独白
 陳腐な言葉しか
 君に届かない僕は
 なんて滑稽。

独白

2003年10月19日 独白
 代わりなんて誰も居ないから。
 だから誰も必要じゃない。

独白

2003年10月16日 独白
 欲しかったものは、永遠に遠く
 与えられたものは
 未だ受け止められず、ただ零れるばかり。

屋上

2003年10月14日
 蒼い空に溶けて消える
 真っ白な残骸に手を伸ばして。
 最後まで側にいたかったのだと
 空に限りなく近い場所で思う。

叫 

2003年10月13日
 愛してくれなくていいから
 どうか側に居て。

北風

2003年10月10日
 不器用なほど浅はかで
 愚かなほど無知な存在。

月 

2003年10月9日
 七色の光を浴びているくせに
 何時でも聖者面して何も与えない存在。

太陽

2003年10月8日
 薄っぺらいすりガラスでも隔てないと
 真っ直ぐ見つめることも叶わない存在。

融解

2003年10月7日
 本当は、このままどろどろに融けて
 一つに合わさってしまいたいのに
 それは夢の話なので
 せめて体温だけでも混ざりたいと
 ゆっくりと指を絡めていく私を許して欲しい。

独白

2003年10月3日 独白
 何もかも壊して狂いたい夜に
 眠りは逃避だと気付く。
 中途半端な光が、不鮮明な世界を描く。
 不様になってしまった僕はあまりに異質で
 それならばいっそのこと
 塗り潰してしまおうと
 何度この目を抉ったことでしょう。

訳 

2003年10月1日
 生きたい訳じゃないけど
 君を置き去りにするようなことは
 出来るならしたくない。
 けど。

同調

2003年9月29日
 後悔する位なら
 初めから諦めればよかったと
 何度も嘆く君を
 愚かだと罵れない。

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