誕生

2004年4月4日
 朝の光で
 空と海は融け合わさって
 そして世界は一つに。

恋しい人

2004年4月2日
 何度君を殺したら
 手に入るのだろう。

愛しい人

2004年4月1日
 また明日を生きるために
 今日もあなたに殺されに行くよ。

愛する人

2004年3月31日
 熟れた傷口に
 決して優しくない口付け
 冷たい視線は
 真実だけを語り
 欲しいものは、更に遠くへ。
 それでも
 痕の付いた体を引き摺り
 決して甘くない痛みを求め
 今日もあなたの処へ。

独白

2004年3月30日
 白に埋もれれば
 自分も染まるなんて
 都合のいい絵空事。

眠れない夜

2004年3月29日
 記憶はどんどん美化されて
 目を覆ってしまう衝動はいつも。
 届かない筈なのに
 伸ばしてしまう手が浅ましくて
 優しい拒絶の言葉が欲しいと
 あなたの名前を叫びたくなる衝動は、いつも。

残酷

2004年3月28日
 平等な優しさは
 希望のない絶望に似て
 とても残酷なものです。

独白

2004年3月27日
 死にたい衝動は
 いつも隣り合わせ
 それでも、縋り付いてしまうのは
 世界が綺麗過ぎるから。

7時25分

2004年3月26日 特別
 目を閉じる寸前に見たものが
 あなたにとって幸せなもので
 安らかに眠ったことを
 願うばかりです。

独白

2004年3月25日
 久しぶりに見た
 酷く甘い夢。
 甘すぎて
 目が醒めた後
 苦い余韻が残った。

麻痺

2004年3月24日
 あなたの愛はとても痛いから
 感覚なんてとうに痺れてしまって
 何も感じない。

嘘つき

2004年3月23日
 口先だけの戯言なのに
 罪悪感が芽生えるのは
 あなたの白さが
 余りに眩し過ぎるから。

方向量

2004年3月22日
 甘いだけの睦言を
 子守歌代わりにして
 それでも心の指す方向が
 変わることは無いから
 永遠は在るのだと思うのです。

独白

2004年3月20日
 救われたいなんて祈りは
 皮肉なほど嘆きに聞こえて
 絶対的な絶望を渇望している私は
 きっと救われない。

記憶

2004年3月19日
 忘れるなんて、出来ない。
 だってあなたは
 二度も愛を囁かない。

喪失

2004年3月18日
 君はもう
 僕を知らない君。

青と蒼

2004年3月16日
 背を向けて歩く君は
 手に入らない空に似て
 いつまでも僕は
 空を映す海のまま。

不感症

2004年3月15日
 冷たい唇滑らせて
 鋭い愛を光らせて
 深い傷を負わせて
 痛みさえ忘れた僕は
 ただ愛されたかっただけ。

末期症状

2004年3月14日
 ナイフみたいな鋭い愛で
 乾いた傷口を抉って
 束縛の証刻み込む君を
 愛してしまっている僕は
 やっぱり病んでいるんだと思う。

浅ましい手

2004年3月13日
 世界は生温い柔らかい闇に包まれているから
 君に差し出したこの手が
 どんなに残酷かなんて
 きっとわからない。

< 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索