無垢な指

2004年3月12日
 世界は冷たく鋭くて
 凍えた両手は傷だらけ。
 だから優しい愛を求めて
 君に縋った私は愚か?

確信者

2004年3月8日
 天使の皮を被った私は
 何も知らない振りをして
 今日も笑顔を振り撒き 
 悪魔になりきれなかったあなたは
 中途半端に傷ついて
 許しを請いながら
 愛を振り翳す。

人魚姫

2004年3月7日
 愛してしまった
 願ってしまった 
 叶ったけど
 愛されたかった
 だから
 綺麗な涙を流して
 そしてさよなら。

子守歌

2004年3月6日
 雑音塗れの静かな町で
 わだかまった言葉たちは
 優しい歌を歌いながら
 愛される夢を見る。

雪の女王

2004年3月5日
 歪んだ形の鏡の破片
 君の瞳に突き刺さって
 そして世界は色を失くす。

 砕け散った君の欠片
 僕の心に降り注いで
 そして世界は君で染まる。

 凍えてしまった僕の指先
 君の涙で氷は融けて
 そして世界は光で溢れる。

絶対要素

2004年3月4日
 君は僕の全てじゃないけど
 君が居ないと呼吸も出来ない。

絶対条件

2004年3月3日
 君に触れられないなんて我慢できない。
 君がいない世界なんてありえない。

鎮魂歌

2004年2月29日
 喪いかけた君の歌。
 思いは流れ
 想いは凪がれ
 空の彼方に向かい漂う
 遠い遠い君の唄。

小夜曲

2004年2月28日
 壊れかけた愛の歌。
 月が哂って優しく照らす。
 笑い声は何時しか嗚咽に
 無言の悲鳴は今も胸に
 今日も奏でる恋の唄。

求 

2004年2月27日
 光を映さない目は
 空を求めて
 冷たくなった指は
 熱を求めて
 空白になった私は
 永遠を求めて
 君を想う。

不協和音

2004年2月25日
 交わる音色
 生まれた雑音。
 融けあう悲鳴
 離れた体温。
 触れる唇
 掠めた恋。

無題

2004年2月24日 特別
 真っ白な贖罪を身に纏い
 作り物の空の下
 罪で出来た道を上に
 黒い烙印刻み込んで
 鮮やかすぎる赤い花を
 両手いっぱい摘み取って
 冷たく光る希望と共に
 そしてあなたに捧げましょう。
 欲しいのは、永遠じゃないけど
 ただ、あまりにも幸せそうだったから
 届かないことは知っていても、手を伸ばし
 掴めなくて震える指が、可哀相で
 君に逢いたいと思うのは、当然のことでしょう?

光=君

2004年2月20日
 今日も世界は、光で溢れ
 犯された目は、全てを白に。
 塗り潰された世界は、闇にも似て
 笑顔で切り裂く光は、やはり君。

無題

2004年2月18日 特別
 あなたに祝福を。
 そして、私の分まで泣いて下さい。

狂気は純愛と共に

2004年2月16日
 赤く爛れた傷からは
 どす黒い膿が流れ出す。
 君はそれを洗い落とし
 傷口を舐め合うように生きていく。
 同じ傷を持った僕等は。

独白

2004年2月15日 独白
 両手を広げて
 空に掲げて
 私は待ってる。
 この心臓が貫かれる時を。

大理石

2004年2月14日
 甘さに軽く酔って
 焦がれた苦みも
 ただの隠し味に。

痛みは甘さを伴って

2004年2月13日
 次々と降ってくる言葉の嵐。
 時には砂糖のような甘さを持って
 時には抉るような残酷さを秘めて
 唄うように舞い降りて
 そして止めを刺すのでしょう?

廃棄処分

2004年2月12日
 興味本位で抱き締めたなら
 その温かさを忘れられるように
 冷たい笑顔で棄ててください。

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