たとえ捨てられたって
私を救ってくれたのはあなたですので
たとえ殺されても
それでも私にはあなたが全てなのです。
寒い日は好き。
氷のようなあなたが
とても温かく感じられるから。
困った時にだけ神に縋る私
それは醜悪だと
何故教えてくれなかったのでしょうか
神様。
晴れ渡る空
雲に霞んだ空
朱く滲む空
星が散りばめられた空
あなたに似た空に
私は何時でも恋してる。
いらない。君しかいらない。
全てを手に入れても
君しかいらない。
全てを手に入れても
君の心が欲しい。
君が欲しい。
決して言葉にならない叫びを呑み込んで
肩に爪を立てて
生きていると自覚させる。
それが罰。
言葉は飾らない。
想いは飾れない。
だって届かないもの。
とても綺麗なその手で
今すぐぐちゃぐちゃにしても構わないのに
歪過ぎる私には
触れてもくれない。
きれいなふりしたこの両手で
綺麗な君を汚す事なんて出来ない。
切り付けた所から
赤い蜜が甘い匂いと共に滴り落ちて
僕を誘っているので
とりあえず今は何も考えずに
その唇に口付けた。
目移りばかりしてしまう
綺麗なものや欲しいもの
その全てを心行くまで喰い尽くして
宝石は石ころだと悟ったら
腐る前に吐いてしまおう。
今にも死にそうな顔で
苦しげに愛を呟く君に
愛してる、なんて言えない。
でたらめに並べた文字の羅列に
一瞬泣き出しそうな顔をしたから
崩れそうな体を抱き締めて
顔が見えないように僕で包んであげました。
落書きみたいな夢も
綺麗に線をなぞっていけば
少しは現実的に見えるでしょ?
閉めた窓から入ってくる風から
全てを奪われないように
じっと膝を丸めて蹲って
心が凍える前に眠るのはいつものこと。
突き放すことが強さなら
裏切ることも愛なのでしょう。
歪な私は
様々なものを反射しているから
誰にも見えない。
一つずつ、一つずつ
あなたを忘れて
私はやっと
私になれる。
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