肌触りの良さそうな
春の夜で君を包もう。
そして僕の体温だけ憶えて。
夜に僕は砕かれて
朝になれば
また君を好きな僕であるように
ずっと祈ってた。
雨に打たれながら
君も泣いているのかと
ただ逢いたくなった。
迷うなら森へ
祈るなら空へ
終わるなら海へ
帰るならあなたの元に。
とてつもない痛みが欲しい。
殺してと言えないのが僕の弱さ。
僕は嘘吐きだから
どんな甘い言葉でも紡げるよ。
そうして真実さえも嘘になって
君に届けばいい。
君の事を思うと
泣いてしまいそうなんだ。
泣けない自分が
悲しいんだ。
どんな運命も
笑って受け入れてきたのに
君の事を想うだけで
泣いてしまいそうになるよ。
欲しいものは
手を伸ばしても届かない
遠いお空の上
私は堕ちてゆくのに。
永遠なんてないと
知っているくせに
あまり大切にされ過ぎると
根から腐ってしまうわ。
日常に潜む絶望に気付くのは唐突で
呑み込まれるのは一瞬。
諦めて、流されて
でも僕はまだ何も知らないんだと思い出し
掬い上げるのはいつものこと。
誰もがくれる優しさなんていらない。
ただ突き刺すような鋭い視線と愛が欲しい。
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